背景
メタルスラッグ1のRTAに興味が出たので最近手を出し始めたのですが、ちょっとした難題にぶつかりました。
参考用にいくつか動画を撮影し、SRCの上位陣と部分的に比較してたのですが「全く同じ動きをしているにも関わらず複数箇所でタイム差が出る」ということが起きていたのです。
そんなわけで何気なく入っていたメタルスラッグのDiscordに雑魚英語でこの疑問を投げてみました。
ものの1時間で有識者から回答がありました。優しい。
要約すると
・Steam版はハードウェアやOSの違いでタイムがばらついてしまう
・WinKawaks(エミュレータ)を使って64MHzでオーバークロックさせることを推奨
・Steamはクソ
「ふぁーーーー結局エミュ推奨かよWW」と思いましたがやっぱ海外は日本に比べエミュへの抵抗は少ないんですかね。
ちなみにさらに調べていくとどうやらDotemu製の仕様なのかWindows10よりWindows7の方が動作が早いそうです。当然自分のPCはWin10だし今更OSサポート切れのWin7ではちょっと・・・という感じ。
ROMとBIOSをどうする
もはや周知の事実ですが、エミュレータ自体がよいとしてもROMを違法ダウンロードしてゲームするのはダメです。
それを隠してやる、というのも無くはないですが、結局指摘されてしまったら何も言い返せないですし。
となればまず頭に思い浮かぶのはROMとBIOSの吸い出し。
メタルスラッグ1自体はMVS・NeoGeo版どちらでもOK(AESかMVSで起動が決定されているだけで中身は一緒だから)。ただし、NeoGeo版はプレミア価格なので論外です。MVSはまあ1万そこそこで買える。
ついでにBIOSデータ用のMVSの基盤は以前の日記で紹介した通り、私はMV1-FZを所有しているのでこれもおそらく問題無さそう?
しかし肝心の吸い出しがとても大変。
SFCみたく、吸い出し機みたいなのはないのでDIP42PINに対応するリードライタが必要で扱いもそれなりの知識が必要。加えて吸い出しについて解説してた製品をamazonで調べてみたところ。。
たけえよ
別の方法を探した
何か他にないかなとググっていたところ、とある方のブログに行き着きました。
さて、HumblebundleのNEOGEO25周年のゲームは
そのまま別のえみゅで動作可能なzipのロムイメージ
がBIOSと共に入っていました。
おいおい、まじかよ。
正式名称は「Humble NEOGEO 25th Anniversary Bundle」
NeoGeoが25周年記念のときに期間限定で2015年12月9日~12月23日で発売していたそうです。
参考:https://www.famitsu.com/news/201512/09094904.html
しかし今は2020年、もう無理じゃんはあ、と思ったら・・・
なんと「NEOGEO CLASSIC COMPLETE COLLECTION」という名称で再販されていました。
さらにもう少し調べると収録数が少ない代わりに値段が低めの「NEOGEO CLASSICS PACK 1」というのがあり、これにメタルスラッグ1が収録されていました。
まとめ買いするならCOMPLETE COLLECTIONでいいですが、今回は1だけでいいので↓の方を購入しました。
ちなみに注意点として、Humble Bundleではメタルスラッグ1を単品で購入することができるため、わざわざPack買わなくてもいいじゃんと思いましたが、実は単品購入の場合はSteam版になるという罠がありました。(Steamのコードが送られるだけ)
なお、私はアホなのでまんまと罠に引っかかり約8ドルを失いました。
NEOGEO CLASSICS PACK 1の中身を確認
購入後は↓のような感じでブラウザ上でそのゲームを遊ぶか、直接PCにダウンロードすることができました。
※思ったけどブラウザ上でわざわざやる人っているのか・・・?
早速、メタルスラッグ1をダウンロード及びインストールしました。
親ディレクトリが「NeoGeo 25th Anniversery」となっていたので前述のバンドル版が出たあとに個別に出たっぽいですね。
そしてインストールされたフォルダを確認したところ・・・
本当にそのまんま使えるBIOSとROMがあった
ちなみに展開されたファイルの日付が2016/01/18ってことはこの時には再販されていたのだろうか
WinKawaksで起動確認
あとはWinKawaksをダウンロードし、romsフォルダにこのmslug.zipを放り込んで準備完了。
WinKawaksはNeoGeoのBiosが元々入っていたが(いやいいのかこれ)、確認のため購入した方のBiosに差し替えました。
無事に起動できました。
最後に
ROMやBIOSはいいとして、そもそもエミュ自体がどうなのという話もありますが、ひとまずこういう方法もあるという紹介でした。
日本ではイベント事も含めエミュでのRTAは敬遠されがち(私も正直いうと実機派)ですが選択肢の一つとしてはありなのかなと思いました。
おわり